【展覽】狩野山楽・山雪
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展示作品紹介
 桃山から江戸への過渡期。それは豊臣につくか徳川につくかで後の人生が変わる激動の時代でした。武将だけでなく、狩野派の絵師たちもまた、その渦中で運命を大きく左右されました。幕府御用絵師となり軽淡な画風を江戸の地で展開した狩野本家「江戸狩野」と、京の地にとどまり永徳の弟子筋によって濃厚な画風を確立する「京狩野」の誕生です。本展では、この京狩野の草創期にスポットをあてます。
 
 初代山楽は、豊臣秀吉に才能を見出されて狩野永徳に入門。師から造形の外面だけでなく、気宇壮大さ、明朗な気分など内面レベルまで受け継ぐ唯一の画家でした。永徳没後、狩野一門の番頭的な役割を担い活躍しましたが、豊臣氏滅亡により残党狩りの標的に。さいわい公家の九条幸家や将軍徳川秀忠の尽力によって命をつなぎ、濃厚華麗な画風を後継の山雪に伝えました。
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重要文化財 龍虎図屏風 狩野山楽筆 京都・妙心寺蔵
 
 山楽から山雪への世代交代、時代は徳川の世に移ります。探幽率いる狩野本家は、幕府奥絵師として栄華をきわめ軽淡瀟洒な画風を展開しました。それに対して山雪は、江戸狩野とは距離を置き、京の地で自らの絵画世界をひたすら追究する学究肌の絵師で、山楽の濃厚な画風をより濃いものにしていきます。山雪の驚くべき個性的な絵画は刺激にみち、その特異な画風は、今日においても、新鮮な視覚体験を提供してくれます。まさに18世紀の伊藤若冲・曾我蕭白らの先駆けで、いま最も再評価されるべき画家にほかなりません。
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重要文化財 雪汀水禽図屏風 狩野山雪筆
 
 波瀾の時代に生き、窮地に立たされながらも、絵師としての気概を持って運命に立ち向かった実力派、山楽と山雪。本展は、その生涯と画業をたどる大回顧展で、厳選の山楽作品21件、山雪の全貌をみる62件、あわせて83件によって構成されます。ここには山楽と山雪の代表作が一堂に集結、時代を映す華やかな大画面作品がずらりとならびます。作品を一堂に会するのは、山楽は42年ぶり、山雪は27年ぶり、両者の大回顧展は初めて。重要文化財13件、新発見9件、初公開6件など、山楽・山雪研究の最前線をしめす高質の展覧会で、きわめて高度な絵画技術に支えられた、彼らの造形の確かさと力強さを体感できる絶好の機会です。
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重要文化財 車争図屏風 狩野山楽筆 東京国立博物館蔵
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盤谷図 狩野山雪筆
 
 海外からも出品。アメリカ三都市とアイルランドから里帰りした山雪の大作が4件。なかでもミネアポリス美術館「群仙図襖」(初里帰り)とメトロポリタン美術館「老梅図襖」は最大の魅力のひとつ。かつて表裏をなしていた山雪の襖絵が海を渡って以降はじめて、故郷の京都で50年ぶりに再会、会場では同じケース内で元状に復し、お楽しみいただきます。アイルランドのチェスター・ビーティー・ライブラリィの「長恨歌図巻」2巻も修復以来15年ぶりの里帰りで、長大な画面が宝石のように美しく輝いています。
当館のみの限定展、39日間の夢の企画。これほどの規模で山楽・山雪の優品を一望できる稀有な機会はのがせません。
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重要文化財 牡丹図襖 狩野山楽筆 京都・大覚寺蔵(4/23~5/12展示)
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重要文化財 蘭亭曲水図屏風 部分 狩野山雪筆 京都・随心院蔵

 

 

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